Amazonカスタマーのレビュー
・古典です
すでに、古典です。
このころのアメリカはワイルドで自由で若々しい。憂鬱はなく、ウラヤマしい。
・青春期の熱病
高校時代に「キムタクの愛読書」という本屋のコピーに踊らせて買った禁断の書。免疫力の無い若者は注意が必要。数多の読者を旅だたせたウィルスに私も感染!潜伏期間8年の末、とうとうサンフランシスコに。「Why?」って聞かれても「No reason!」って答えるしかない魔力あり。Go!Go!Go!どこであろうとも「路上」なんだって思うから。
・大した小説じゃない
あまり賛成しないだろうが大した小説じゃない。ボウルズは偉大な存在だし、バロウズも鬼才というに足るが、ケルアックはかなり落ちる。この人の人生やこの本で描かれている人生は面白いといえなくもないかもしれないが(似たような友達どうしで自分に似ていない人間を愚痴りながら、アメリカ国内をうろうろしているだけだけど)、小説としてはぐずぐず、だらだらしてて切れ味がない。延々と同じような内容が繰り返し続くだけ。文章もとても詩的とはいえず、どこも異端とも革命的とも言えないし、拍子抜け。
作者の人生や作品で描かれている人生の面白さを、小説の出来と混同するのはやめましょう。
・魅力はあるが面白くは無い。
結構厚く感じる本なのですが、終始あわただしくいったりきたりしているだけで、その路上でどんなことがあった、つまり路上において「とどまっている人たち」については、驚くほど薄い印象しかない。
観光でも何でも「旅」は「冒険」ですから、たとえ短時間で通り抜けてゆくにしても、いった先の風景や事情、その土地と自分がどう向きあったか等々がとても重要な要素だと思うのです。淡々と心象風景がつづられて、身勝手をやったり身勝手をされたり、移動しました・・・、では私にとってはつまらなかった。紀行文ではないという当たり前なことを自覚せざるを得ないのか。
ロードムービーは好きだけど、この本にはのめりこめなかった。
部屋に飾っておくと「カッコイイ」本ではあるけど。
・語るべき言葉を選べない本。
大抵の偉大な作品について語る時に当てはまるのだが、本当にクオリティーと斬新さが上手く結びついた作品について何かを書こうとするのは無駄だ。
そういう時は、とりあえず読んでみるといいと言うしかなくなる。
この小説もその手の類の本である。
アメリカの本屋に行けば大抵どこでも手に入ると思うので、ニューヨーク発、コロラド経由サンフランシスコ行きの旅行計画を練っている人、(つまりI80かAMTRAKで大陸横断する人)もしくはまさにその旅程を旅している最中の人には是非読んでほしい。
私は大陸横断を鉄道で終えた後、CITY LIGHTS BOOKSTOREでこの本を購入し、東海岸に戻る途中に読んだ。
そういう状況が似合う本だった。
旅のお供に是非。