・後に残ったものは
読了後に私に残ったのは
読み終わった達成感よりも強い罪悪感でした
スティーブンキングの解説が後に控えていたお陰で
現実へ立ち返る事が出来ましたが
それがなければ当分、この本の世界観と現実の間を
彷徨っていたと思います
私は想像力が豊かと言える人間ではないのですが
この著者の書く描写の細やかさのせいで
まるで自分までもがそこにいて、美しい少女に降りかかる
残酷な悲劇を傍観しているような気分になりました
一晩で読み切ってしまうほど引き込まれ
だからこそ感じる罪悪感なのだと思います
形は違えど、こういった傍観者になる機会は
誰にでもあるのだと思いますが
ただ傍観しているという行為は何よりも罪深い
そう実感できる本だと思います
・・・・そうかな?!
いろいろな前評判を知った上で読んでみました。
敢えて書きます。そんなにひどい話かな?
確かにメグに対して行われた行為は言語道断であり、許せない。痛いし。
美しく善良な少女になんてことするのじゃ〜ッて、思います。
でも、彼女最後まで強かったよね。
どんなに酷い状況になっても決して諦めずに、妹を助けようとした。
戦おうとした。
酷い内容であり、結末だけど、彼女かっこいいと思いました。
それが、私の読後の印象です。
・エロゲの主人公みたいだな
事前に煽られすぎていたからでもあるが、そんなに怖いか?と思う。事前に辛い辛いと言われて食べてみたらそれほどでもなかったカレーに似ている。いろいろな描写は想像すると痛いが、それは他のホラー小説でもよくあることでこの作品が際立ってるとは思えない。
陵辱モノのエロゲはこれくらいのシーンは基本で入っている。もちろん純粋にエロを目的にした商品と、ホラーを目的にした作品では比べることが不可能ではある。何でここでエロゲを引き合いにだすかと言えば主人公がメグとルースの間でふらふらしているのがエロゲの主人公によくあることだからだ。
キャベツ畑やコウノトリを信じている人なら今まで味わったことのない恐怖があるのか?
キングが賞賛している理由がよくわからない。
・以外と文学作品?かも?
初めての、ケッチャムでした。レビューを見てから読んでみました。ただただ嫌悪感の募る作品かと思いながら、読ませていただきましたが、そうではなく、作品として興味深く読みました。監禁のシーンなどは、本当に残酷で、嫌な感じでしたが、主人公同様傍観者となり、その中でいろいろと変わっていくそれぞれの心理を感じながら身近にも存在するかも?とか思いながら読ませて頂きました。
確かに残虐で嫌悪感を抱くシーンも多々ありますが、全体的にはとてもスピード感のある作品で、次は次はと止められない衝動に駆られたのは、私だけでしょうか・・・
・痛い
物語の前半部分は、牧歌的な、平和な家庭を舞台とした、少年たちのようすが描かれています。
最初は、登場人物が代わる代わる出てきて名前が覚えられず、また、出てくるモチーフや会話が欧米風すぎて、感情移入できず乗り気で読めませんでした。
しかし、隣の家の少女ことメグが、チャンドラー家の虐待の罠にはまり、不幸の渦に巻き込まれていく過程では、読む手が止めたくても止められませんでした。
その時点ではもう、外国が舞台であろうが、関係なくなっていました。人間の闇はどこの世界でも一緒ですね。
平気で読めてしまう私の中にも、人間の邪悪な闇が存在しているのだと思いました。
恐怖を感じているのに、少女が痛ぶられる姿や、なぶられる姿に、ただ傍観者たり得てしまう、この、曖昧な信用できない良識。
普通の人が悪人に変わってしまうのは、状況とタイミングさえ合っていれば、以外と簡単なことなのでしょう。
ましてや、常識をまだ叩き込まれる前の、世間の目にがんじがらめになる前の少年たちは、いとも簡単に人間の本性を露呈させるのです。
女性読者にとっては、かなり痛い描写があります。
男性読者がこの小説に何を感じるのかは聞いてみたいです。また違った感じ方があるのかもしれません。
メグは美しく強く善良な少女という設定です。それはこの小説に重要な要素だと思います。
美しくいとしいものが、無残に打ち砕かれていく様子はどこか快楽的で、人間を興奮させるのだと思います。
残酷な仕打ちができる残虐性と性欲は隣り合わせ。人間の一番原始的な部分なのかもしれません。
恐ろしい小説でした。