・名文とは何か考えさせられます
文章を書くと言うことは何のために書くのでしょうか。
世の中に名文はたくさんありますが、自分にも書けるかどうか悩むところです。
題名の通りこの本を読むことで、自分も名文を書けるような気がしてくるので不思議なものです。
特に自分の「自己紹介」を自分なりに書くことで自分の思いを伝える大切さを感じます。
文章は言葉を紡ぐ事です。
素直に自分で感じるままに言葉を並べて思いの通り紡ぐ事ができれば名文が書けるようになるかもしれません。
素敵な文章を書きたい方にお勧めです。
・画一的教育もいいかも!
恵まれている人を見ると、いいな−と思うのは素直な感情のはず。
ということを自分に改めて言い聞かせてみるのだった。
この本は、著者が明治学院大学で行っている授業の録音データのようだ。
ホントか作り物かは分からないが、これが授業の録音データを書き起こしたものだとすると。
学生さんは素直に向学心があり、先生はあることを伝えようとしている。
両者が真剣に取り組んでいて、ほほえましくあり、うらやましくもある。
こんな授業は思い出に残るだろう。
ただ、13日間で名文を書ける方法はないということが3カ月(週1コマなので)かけて分かるという仕掛けらしい。
名文は書けないけど、文章を書くことが出来るようになり、名文は相対的な基準だということも理解すれば、「名文が13日間で書けるようになる」らしい。
関係ないけれど、このような授業が出来るのは、先生と学生双方に基礎知識と基礎的なマナーが備わっていることが必要だ。
小学校から高校までの画一的教育も意義あることなんじゃないかと思った。
・バトンは次、誰に渡されるのか?
余り期待せずに購入したのだが、大当たりといって良いだろう。高橋氏は『大人にはわからない日本文学史』(岩波書店) で復活の兆しが感じられたので、そこに賭けた自分を少し見直した。
一読、内容といい構成・展開といい、加藤典洋の『言語表現法講義』(岩波書店) を思い起こした。読み終えて、高橋氏が、明治学院大学の国際学部で「言語表現法」を担当し、その授業が元になっていることを知る。加藤氏の後任ということだろう。1996年から2009年へと確かに、バトンは引き継がれたと感じた。
私の書棚には、鶴見俊輔の『文章心得帖』と、この2冊が並ぶことになった。それを眺めているだけでも、豊かな心持ちになり、風通しの良さを感じることができる。
・買いですが、やっぱり小説が読みたいです。
作者が明治学院大学で受け持っている「言語表現法」の講義を書籍化したものです。「あとがき」にもありますが、作者は本書で、文章や詩や演説を読み、書くことを通して作者を含めた全員でそれぞれが「考える」ということについて考えています。だから、もちろん添削などは出てきませんが、20数年前に岡本太郎がなんだったかの番組(片岡鶴太郎も出てました)で子供の絵のコンテストの選評をするというコーナーがあって、あれはどういう基準で選ばれたり褒められたりするのかわかるようなわからないような不思議な企画でしたが、その企画や「一億三千万人のための小説教室 」と同様に本書を読むことで、若い人たちが読むことや書くことに喜びや楽しみを見いだせるようになるのではないかと思いました。しかし、本書のなかの学生とのやりとりは、どこまで忠実に再現されているのかわかりませんが、実に屈託がなくてまったくもって羨ましい限りです。思わず自分の学生時代を振り返ってしまいましたが、こういうフランクな接し方はできなかったように思います。また、これは本書とは直接は関係ないかもしれませんが、先日、ある大学の大学院公開講座で石原千秋氏の講座を聴講しましたが、会場は40過ぎの自分と同年代かそれより幾分(?)上の世代の方々で埋め尽くされていて、その多くは背筋を伸ばして前のめり、一語たりとも聞き逃すまじといった気迫が漲ってました。どちらがいいとか悪いとかはないですが、隔世の感がありますね。そんなことも考えさせられました。
・読みやすく、発想がわいてくる。
装丁がとてもよく、本や文に高橋さん独特の味がある。具体的な技術が書かれているわけでもないのに、読んでいくうちに発想が豊かになる。そして自分も書いてみよう、と思える不思議な本でした。
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