Amazonカスタマーのレビュー
・ディープな東京を散歩したくなる。
たまたま小川糸さんの「喋々喃々」を読んだ後にこの本を読みました。
小川さんの本は谷中が舞台なのですが、ところどころリンクするところがあって「えー」っ思いながら楽しく読めました。
それに、東京タワーや皇居・銀座や上野などこれを読むと東京は西にある高級住宅街は東京の歴史を語っていないのだなって思わずにはいられませんでした。
・こういう思索の飛翔があっていい
中沢新一という人がどんな人で何を研究している人か、個人的にはさして興味を持ってこなかったのだけど、こういう本を書いて、それがそれなりに受け入れられているというのは、著者にとってはおそらく悪いことではない。
(20年くらい前にこれを書いてたら、もっとボコボコにされるか、あるいは一顧だにされないかのどちらかであったと思う。)
批判する人がいてもいいし、そうした批判を受けるだけの理由がこの東京論には実際あちこちにある。どうも気に入らない、こんなもんに付き合ってられないという人は、こんな本、捨ててしまえばいいのである。
けれども、捨てる神あれば拾う神あり。
洪積層だの沖積層だの、あるいは資本主義だの神話だのとアカデミックっぽく理性的めかして書いてはいるけれど、おそらくそれらの外貌そのものは、著者にとってはぜんぜん重要ではないのだろう。実証だの論証だのをもってしては決して届かない世界の闇。そこへ向けて自らの五感を作動させようとすること自体に、おそらくこの思索の意味はある。
実際にその土地を歩き回ることによって、アタマではなく、カラダで妄想する。それを無意味だと思うのなら、この本に意味はない。けれども、そこから何かざわざわするものを感じ、何かを考えようと思えたのなら、それでこの本を読んだ甲斐はあったと言えるのではないか。
評者としては、参考文献なんか離れて、もっともっと自由奔放に妄想してもよかったでのはないか、と思う。もっとも、そんなことをしたらもっともっとワケノワカラナイものに仕上がってしまった可能性は大なのだが。
・東京のフィールドワークがしたくなる本
東京の地誌+民俗学+経済学などなど・・・
いろんな観点から東京を観ていて、おもしろい。
ドキドキしながら読みました。
途中、筆者の主観に走りすぎてる感があったり、
“週刊現代”に連載されていた記事をまとめられた本なので、
読者の好みそうな内容に傾いてる感もあり・・・。
鵜呑みにしなければ、楽しめる。
東京のフィールドワークがしたくなる本でした。
民俗学が好きな人も楽しめるかも。
・感動します
東京の古層に眠る縄文の記憶。久しぶりに読み終えるのが
惜しい本と出会いました。
東京を支えるエネルギーを今でもこのように引き出せるの
が驚きです。本書を読んで感じるところがある人とない人
の両極端が存在すると思いますが、私によっては素晴らしい
本でした。
・東京って湿地だったんだ。
思想家と言う肩書きを持つ著者が
縄文時代の古地図と現在の地図を重ねた
独自の地図を元に東京を歩きその感想を書いたこの本。
色々な発見と共に、思想家という人は
なんと創造力の豊かな人たちなのだろうと驚いた。
大地と平地が入り組んだ街、東京。
この本は
東京は徳川家康が入植する前はただの荒果てた土地だったと、
昔の日本史で習った事を
思い出させてくれた。
今は、アスファルトに囲まれた都市だけれども、
小さいながら昔ながらの風景を残していて
それは案外近くにあるって事に気がついた。
江戸、東京。
この二つの文化は繋がっていないように見えて
実際は繋がっていて、
それも深い関係がある。
現在の東京都庁のあるあたりの十二社物語は
本当にダイナミックで今度、訪れようと思うほど、
東京の歴史の深さを再認識できた。