・カリカチュアされた内容
今は懐かしのバブルの頃に流行ったホイチョイ系マニュアル本のような体裁。
25の症例(?)が示されており、スピリチュアルやデトックスなど
一部30女子が飛びついてしまうキーワード満載。
なかなか鋭い視点もあって笑えるが、
真剣に批判するのもどうかというカリカチュアされた内容。
・笑えない・・・けど笑う
妙齢の30女をコミカルに書きつつもするどくえぐっている本。
こりゃぁ、賛否両論あるだろうと思いきや、女性陣は意外と寛大?
いちいち反応しないところが30女です。
それにしても男性目線がきついなぁ。
レストランでの事情通になった気分くらい許して欲しいし
微妙な女心を逆撫でしているのはちょっといただけない。
これは女性が読む本ではなく女性をうまくあしらうことのできない
男性が読む本では?
モテない男のための本。
そう考えるとおもしろく読めるかも。
・後半読むのがしんどくなってくる
僕が思う「ねらいすぎているもの」の一つが「AERAの読者層」なのだが、本書はそんなAERAを
AERAの思惑通り真に受けて手にとって読んでしまうような、30代女性特有の悲しき性を、30女
という病と題して披露していき、かつその病の治療法と予防法、そんな病の30女に出会ったと
きの接し方を論じてくれる。
やっていることは数年前に流行った酒井順子の「負け犬の遠吠え」と似ている。
要するに、「事情通」とか「業界通」になりたがっている女性によくある痛さを笑おうという企画である。
この手の本には難しいところがあって、ツッコミがキツすぎたら該当する読者やそうでない読
者まで敵に回してしまうのだが、キツすぎないと面白くなくなってしまう。そういうところの
微妙なバランス感覚が求められる難しさがあるのだ。酒井順子の時は、「同じ女性」「同じ負
け犬」というところが免罪符になってはいた。
しかしこの本の場合、筆者は男だし、まさに彼こそが、該当する女性達が一番なりたがってい
る「業界通」や「事情通」にあてはまるのだから、憎しみも一塩。この本に激烈な批判を加え
ているレビュアーの人もいる。
僕はこの本を3つ☆にした。別に僕は30代の負け犬OLでも、仕事をしていないことを負い目
に感じている専業主婦でもない。そのように本書を自分への嘲笑ととえてヒステリックに批判
したいのではなく、客観的に考えて3つ☆が妥当だと思う。
コラムニストによるこの手の本にも共通の「病」というものがあって、「負け犬の遠吠え」の
ときもそうだったのだが、前半は軽妙な文体で対象をイジっていくのがおもしろくて読めるの
だが、後半になるにつれてだんだん飽きてくるのだ。読むの自体がしんどくなってくる。この
本の場合、「負け犬」よりもかなり形式化されていて6分目ぐらいまで読めば、もういいかなと
思えてきてしまう。
週刊誌とか月刊誌で、毎回見開き2ページぐらいの連載企画としてやったほうが良かったのかも。
・著者のことについて
この石原という方についてネットで調べて、納得してから本を買いましょう。
人の弱みを商売に利用するのは本業でも同じなんですね(笑)
ブログ炎上時にこの方のとった態度がすべてを語ります。
・笑いながら背中がぞっと。。。
「私には他人事」と思いつつ、本の帯が気になり手にとりました。
各ページ下部のコメントを読んでいるだけでも面白い!
最初は無邪気におなかを抱えていられるのですが、
それぞれの症状の人が身近にいそうな気がして
次第に背中がぞっとしてきました。
うん、確かにいるいる!恐ろしい!でも笑いが止まらない!
最後のあとがきですべてがやさしく中和されるのがお見事。
なんとなくみんなが感じていたことを、はじめて言葉にしてくれた本ではないでしょうか。
勉強になりました!