・期待値だけなら5つ星だ
おう、ロッキーだ。
オレのような無骨なおっさんがこうした作品を評価するのも
似合わねえとは思うが
レビューの高評価に惹かれて買っちまったんだから仕方ねえ。
けどよ、こういった洗練された絵もスタイルも嫌いじゃないぜ。
で、具体的な話だ。正直に言っちまうぜ。
最初の一本目は普通。二本目は苦痛だった。
もう読むのをやめて売ろうかと思ったほどだ。
好きなやつには申し訳ねえけどよお、それが偽らざる本心ってやつだ。
けどよ
三本目にはぐっときたぜ!148ページは特にいいぜ!
これだけでも買った価値があるってもんだ。
四本目もまあまあだったぜ。
ただ高野文子に表現方法が酷似していることはマイナスだ。
他のレビューでは後継者とか言われちまってるようだが
エジソンの後に電球作ったからってエジソンほどえらいわけじゃねえからな。
それでも大雑把に見てだんだん表現力がついてきているように見えるから
将来が楽しみな作家ではあると思うぜ。
今後の期待値だけなら5つ星だ。
・この作者を読解できるまでみたくなる。中毒性がある。
でも、それは全部見せてもらえないんだろーなー。それが作家性なんだろうな。
この1度ではわからなくて、作者さんに追いつけない感じが気持ちよかった。
話が、わからなかったという意味ではなくて。彼女の宇宙の一部を作品ごとに観察させてもらっても、
まだまだわからない感じ、秘めているのが素敵。
それと、なかなかほかの人では着目しない物が好きなのかな?その感性もおもしろい。
・何度も読み返すと、、、
この本は市川春子氏の短編集で、4つのストーリー+2ページだけの書き下ろしで構成されています
どれも一読して理解できるような作品ではないので根気強く読み返しましょう、新たな発見があるかもです
お気に入りは星の恋人と日下兄妹
星の恋人というタイトルですが植物学者と彼によって産み出された植物人間のお話
まぁ内容はまさに星の恋人なんですけどね、、、
主人公の母親とおじさんが鬼畜です
最後の一コマが印象的
日下兄妹は一番ストーリーに筋が通っておりキャラも立ってるなと感じたお話
ひとのくずとほしのちりの兄妹のお話だそうです
んー、この2つ、どちらもシュールなギャグが詰め込まれてるんですが、私はこの人の作品、ギャグ抜きでは見れないということかも、、、
ヴィオライトというタイトルのお話は結局よく理解できないままでした
人を選ぶ作品であることは間違いありません
人外モノ好きにお勧め、、、ということにしておきましょう^^;
・異形への愛
表紙の美しさに惹かれて買いました。
ひさびさに日本のコミックで記憶に残る作品だったので、レビューを書く事にしました。
収録されている物語の共通点に、人間もしくは非常にそれらしい人物と、明らかに人間ではないが人の姿をしているものとの交流があります。
それらは、恋人としての恋愛や、家族愛、隣人愛として描かれていますが、どれも本来あるはずの異常さを表立たせず、それらを両者は自然に受け入れて物語は進行します。
物語の終わり方は、「君と私は違う種類だから付き合えないよ、さようなら。」(あるいはそれを転じて努力のハッピーエンド)という人魚姫的プロットでは無く、それぞれの主人公が状況の受け入れた結果、起こった事を述べる程度になっています。
絵はかなりシンプルだと思います。
ハッチングといった絵を重くする表現は皆無です。
トーンは非常にシンプルですが多様されています。ごちゃごちゃした奥行き感や、立体感を出さずに、日差しや暗い部屋などの場の雰囲気を演出することに徹底した使われ方がされています。
重要な場面における人物たちの表情は、非常に正確に描かれており、彼らの心を違和感無く想像できるよう配慮されていると私は思いました。
コマも変形ゴマなどは皆無で淡々とした雰囲気を出しています。
個人的には、著者の世界観は手塚治虫の火の鳥などの影響を受けているのかな、とか思いました。
氏は同作品や鉄腕アトム等で異形との交流を多数書かれた事で有名ですが、それらは主にそういったものに対する偏見や差別を風刺することに主体を置いていたと思います。
虫と歌には風刺の要素は皆無で、素朴な人間同士のつながりが描写されています。
そういった素朴な感じや、前述の絵のシンプルさなどから、私は著者の表現力の高さを感じました。
あえて減点をあげるなら、まだ漫画として読みづらい部分が若干あるかなと思います。
ページによってはコマが小さすぎて見づらいところがあります。
ですが掲載年を見るところとても上達されているようなので、次回作以降は心配要らないと思います。
・まずは「日下兄妹」「虫と歌」から読んでもいいかも
はっと見の絵柄に抵抗ある方は、
まずは「日下兄妹」から読んで
みるといいと思います。
絵柄も舞台も比較的とっつきやすいと思います。
『ヴァイオライト』は『パピルス』と『ユリイカ』掲載の
市川さんのインタビューを読んで、
ようやくちょっと意味がわかりました。
それでも、ちょっと読み手を選ぶ気がしますが……。
レビューによく出る高野文子さんの類似ですが、
インタビューではっきりと、市川さんが投稿作を描く際に
高野作品を教科書のように参考にしていたと話してますね。
タッチや間の取り方は似てるけど、扱ってるテーマは
別物のような気がします。