・競技カルタの描写力とキャラクター性
前の巻と同じようにこちらに競技の熱気が伝わってくるような描写や、競技カルタについての技術についての描写について丁寧に描かれている。
それと共にこの巻から詩暢の過去の描写等キャラクターについて語られており、今まで以上に感情移入させられるようになっている。
主人公である千早があらゆる表情の顔などをみせておりキャラクターの日常描写もうまく組み込まれるいるのも面白いところである。
・一気に伸びた巻だと思います
7巻までは説明くさかったり、綺麗だけど迫力に欠ける場面などが多く、面白いながらも何か足りないという印象を受けていました。
しかし8巻ではそういった不満点が一気に解消されていました。
精神面の強調、強さの秘密、気持ちの変化、そういったことが言葉での説明ではなく、絵によって分かってしまう感じです。
この画力はあらゆるマンガの中でもトップクラスではないでしょうか。
クイーンや名人の強さの秘密、それを受け取って千早が今後どういった成長を見せてくれるのか、楽しみになりました。
・カルタ同様、様々なキャラが熱い! 奥が深い、動きが早い!
8巻目に入っても勢いが衰えない。
表紙とマッチしていていいぞ。
師弟愛、様々な形のライバル、友情、切ない思い、
そして明らかになってきたクィーンの生育歴。
いやあ、分析の血が燃えて、ちょっとクィーンに興味が。
そして、太一のかーちゃんとちはやの関係にも笑えた。
絵にムンクの叫びが被っていて面白かった。
登場人物それぞれの立ち位置、心の成長が楽しみ。
それにしても「名人」がけっこううざい。
こういうキャラを作れることも、ストーリー展開には大切か。
マンガ家たらん力を入れて頑張っている作者を見守りたい。
・泣きそうになった場面があります。
クイーンに挑戦できる大会で千早が負けたストーリー後半から、の8巻。
東日本代表メンズで挑み負けてしまったヒロシサン、原田先生の顔を見たとたんに崩れ落ちていくシーンが、とても泣きたくなりました。
師匠の悲願の夢を叶えられなくて膝に縋るショット、千早と太一の悲壮な顔にも呷られました。
人との繋がりが一段と盛り込んである一冊でしたね。
「友情」や「師匠と弟子」、「幼友達との微妙な形」や「クイーンと名人のこれもまた奇怪しな間柄」もろもろ。
・クイーンの強さは「カルタへの愛」
ひとつのものに夢中になって、
毎日そのことだけを考えて、そのことだけに時間を使って生活する。それが青春。
ちはやふるは競技カルタを舞台にしながら、まさに青春漫画。登場するメンバーそれぞれがカルタを愛し、次の一勝に向けてひたむきに努力している。
クイーンの若宮しのぶの強さはまさに、カルタへの「愛」であることを証明した今巻。
しかしながらそのなかでも名人・周防の異色さが目立ってくる巻。
彼のカルタがやっと明らかになる。