Amazonカスタマーのレビュー
・力みなぎる
リアルの9巻です。本屋さんで偶然見て、かなり遅めで購入。本作もこれまでの作品に負けず劣らず名作に仕上がっております。最近思うことだが、「力」を持っている作品しか読む気にならない。軽い作品、人生に何の足跡も傷も残さない作品、ただ通り過ぎるだけの作品はもう要らない。それは本だけでなく、音楽もそうである。BGMにしかならない作品なんか、もう私の人生に必要ない。極論すれば人間もそうである。私に「力」を与えてくれる人、私が「尊敬」できる人、私が「助けたい」人。そんな人と付き合って、周りに影響を与え、与えられたい。字面だけでみると何とも冷たい感じがしますが、もっと深いところでの話しです。
そんな考えを呼び起こさせてくれる作品です。
・苦難は続く
本当に強いってなんだろ
高橋を通じてそのメッセージがすごく響きます。
白鳥のキャラもすごく面白いです。
・今最も気になる一作
相変わらずいいですね。絵も良いのですがストーリーがもっと良い。
まるで本当に起きた事柄かのように流れるようなストーリーの展開はにあっと言う読み進んで行きます。各キャラクターがしっかり描かれているので安心して読めます。
身体障害者を一つの題材として取り上げていますが、多分、本当に書き込んで行くとストーリーが判らなくなる位の内容が必要でしょうが、3人の目線で周りを必要以上に表していないことが非常に優れた技術です。これが描き方を間違えたり、手抜きをするとすぐ陳腐化してしまうところですが、しっかりとしたリサーチが根底にあるのでしょう。他の漫画家さんと比べるわけではないのですが、明らかに日本を代表する描き手です。
これから3人が自分自身を見つめ、次の自分を見つけ出す”中盤”というところですが、今後の展開やいつか来る最終をどのようにまとめていくのか、まだまだ目が離せません。次号も要チェックです!
・負けるな。
初めはただただ嫌な奴としか思えなかった高橋。何で前に進もうとしないのか、憤りすら感じていた。その時はまさか自分も難病を発症し、制限された生活送るようになるとは思っていなかった。約三年前、何で自分が?何でなんだ、何で…その時の自分はまさに高橋と同じだった。高橋の叫びが自分のリアルになった時、涙が止まらなくなった。そしてやっと自分を受け入れられるようになった頃に出た9巻。また涙が出た。勝たなくていい、負けるな。物語は現実と比べ限られたきれいな場面を取り上げて描いてあるが、だからこそストレートにリアルを感じる。次巻にも期待したい。
・ある程度歳をとると
大体のことは経験し、見聞し、激しく心をゆさぶられることはなくなってくるのです。
だから余計にかもしれません。この本に出てくる言葉には、心を震わされます。
それはまさに、リアルから生まれる言葉だから、に他ならないんだろうと思います。
少年たちがメインの話ですが、大人にこそ読んでほしい。
閉じて忘れていた心に、誰もが気付くはず。
これはあなたのお話です。