・悲しみに反応するウラン。
ロボットの心。
ゲジヒトの過去の記憶。
そして、プルートゥ。
悲しみに反応するウランの姿に
心を痛めます。
・天馬博士、なんかヘン
いろいろと謎を振りまいて読者を引きつける手法で話は進みます。
だけど、これらの謎と登場する小さなエピソードを結びつけ、
収斂させる力はかつての手塚さんの力量にはとても及びません。
そう言ったことを承知の上で創作活動を続けてきた作者が手塚さんの
作品をなぞるのなら、どうしてもっと慎重にならないのでしょうか?
天馬博士は原作では狂気が少し入ったキャラクターとして描かれている
ことが少なくなかったのですが、本同人では妙に冷静で、飛び抜けた
天才科学者として描かれています。
せっかくのヘラクレスも、余りにも多すぎる謎という名のジャミングの中に
埋もれてしまっているような気がします。
ゲシヒトの体をちゃんと治すには、人工頭脳を抜き取ってボディを更新する
しかないような気がするのですが、それをやってしまうとお話しが破綻する
元になるので、ゲシヒトは勝手に動き回らざるを得なくなる。苦しい。
普通のコミックとして話は進んでいきます。名作なんかじゃありません。
・あの博士たちの髪型は,原作を想像すると笑えますよね
20世紀少年の,(中途半端な)結末に少しイライラしていたところにやっと出ました。
構造がシンプルなので,変な方向にはいかないと思うけど,心配。
あの博士たちの髪型は,原作を想像すると笑えますよね??
・展開が遅いが面白い
ほぼ1年ぶりの単行本化。前の巻でアトムが死に、ロボットの刑事、ゲジヒトのエピソードが中心。
しかし、話が進まないなぁ。そもそも月一の連載だからしかたないけど、前の巻の内容も思い出せなくなってきた。
ただ、やっぱり面白い。どんな展開になるのかまったく想像がつかない。
・浦沢直樹の見た、ロボットと人間の世界。
Plutoといえば、地上最強のスパルタンなロボット。アトムといえば科学の子。
その漫画を愛する浦沢直樹ならではの心理ミステリー。
究極のロボットは感情をもつか、人間の心理を解析しつくして、目覚めさせる鍵が、ある特定の感情なのか。
イクサをするプログラムを組み込まれたイプシロンが、Monsterのあのキーマンにあてがわれているところもいい。
アトムの眠りをさますのが、どんな感情になるのか、楽しみに待ちましょう。
最後にある、あとがきも味のある考察を見せてくれる。
すばらしい名作。
あといくつ、楽しませてくれるのだろう。