・アトムだアトムだ
この巻でやっとアトム登場です。初めからケチケチせずに出せばいいのに。
妙にもったいぶっているところが、最近の漫画っぽくて良し。
リアルアトムというか、写実的アトムというものを見たい目的で買っても
良い巻だと思います。
ただ、お茶の水博士初め、脇役達がイマイチ。
お茶の水博士は台詞回しが手塚治虫さんみたいだし(少しだけご尊顔を拝見して、
お言葉も頂いた経験がありますので念のため)、田鷲刑事も中村課長も
なんかヘン。
このあたり、二次創作としてはイマイチです。一次創作に登場してくる
キャラクター一人たりともを疎かにしてはダメです。その点、詰めが甘い。
えーと、原作を読んでない人で、いきなりこの同人誌を買ってしまった人は、
絶対、原作も読んで下さい。お願いします。でないと、まったく意味がないですから。
・ウランちゃん登場
自ら核兵器を所持しているにも拘わらず、新たに他の国が核兵器(大量破壊兵器)を持つことを禁止する...アメリカ合衆国とイラクの間で2003年に行われたイラク戦争をヒントに、ストーリーを展開している。
そして、2巻では新たな世界最高峰ロボット1対とウランが登場した。
・オメガ因子
「人を殺す完璧さ」は、明らかにアトムの別作品に出てくる
悪の心を発生する装置「オメガ因子」が下敷きになっています。
善悪両方の心を備えてこそ、完璧なロボットだという。
Plutoはブラック・ジャックはじめ多くの手塚作品を踏まえた描き方で、
子供のころから手塚作品に触れてきた身としてはニヤリとさせられます。
あと、お茶の水博士はどう見ても手塚治虫ですね(笑
同胞たちを「いっぱい」破壊したモンブランが戦争に疑問を持つ逸話は、
この作品の「戦うことの意味」というテーマを象徴しています。
1巻でノース2号が「もう戦いたくない」と語るのと似ています。
そして、戦地に赴くアトムの映像。確かに違和感はあるのですが、
大量破壊兵器としての能力を持つという設定だけに、
こうした泥臭さがかえってリアリティーを与えている気がします。
・書き下ろし?!
1巻から読んでください。感動しますよ。1巻、2巻の構成力に。雑誌に連載している時から?いや、構想を考えているときから、単行本1巻、2巻をきちんと計算してつくってないとこうはならない驚きが最後の頁に隠されています。3巻目の終わり方がとっても楽しみです。
・まぁまぁ…
つまらなくはなかったです。
でも、他の浦沢さんの作品と比べるとどうも面白くないかな…。20世紀少年とかが傑作すぎるのかもしれませんが。
まだ2巻なのでいろいろ言えませんが、今後に期待したいです。集めます。