・主人公目線の幻想的ミステリ小説。小学生を主人公にしたのが勝因。
小学4年生のミチノリは、いじめられて休みがちのS君のうちにプリントや夏休みの課題を届けるよう先生の頼まれる。そして、そこで自殺しているS君を見つけ、先生に報告するが大人たちが駆けつけたときには、死体が消えていた。S君は失踪か、自殺か、他殺か?連続動物虐殺事件との関係は?となかなかつかみのうまい出だしで始まり、主人公の家庭の異常な状況や3歳にしては大人びた口調の妹リカ、そして近くのおばあちゃんトコなどの登場人物と、途中から挿入される主人公以外の泰造という老人の視点とが絡み合い、ペドフィリアの教師の犯人説や、S君の動物惨殺説、泰造老人の犯人説など様相を変えながら、最後まで的を絞らせない。主人公ミチノリの異常な環境とその誘因となった過去が明かされることで、物語の真相があかされ、そして放火、自己破壊へと終演する。一人称視点であれば、ある物がなく、ない物があっても論理上問題ないという、最近流行のミステリトリック手法だが、子供を主人公にすることでS君の蜘蛛への転生や、ストーリーが2点3転することにリアリティを与えている。テクニカルにはうまいが、やや込み入りすぎてわかりにくくなっているのが残念。
・おもしろかった。でも・・・
何かの番組で作者を観て、興味を持ったのがきかっけで読んでみました
『ページをめくらずにはいられない』
確かにその通りで、次の展開が気になり、一気に読み終えてしまいまた
「おぉ〜そうくるか!」と意外な展開に思わずうなりました
しかし、読後感がイマイチ
タイトルの通り、主人公にとって向日葵は咲かないのかな?
もしかしたら、永遠に・・・?
子供が主人公なので、最後は救いのある終わり方がよかったですね
・一気に読めるけど…
「このミステリーがすごい作家別投票第一位」の帯に惹かれて買った一冊。
読めば読むほど謎が増えるし、ミステリー? それともファンタジー? ってな感じで、
次々に読み進まずにはいられない作品です。
随所に、「それって、この作品の謎というか違和感を解く鍵なんでしょ」っていうスパイスの効いた一言がちりばめられていて
この本の世界にぐんぐんと引き込まれていきます。
でも、私的にはあまり評価できない一冊かもしれません。
なぜなら、主人公の言動があまりに現実離れしていてるため(年齢にそぐわない)、感情移入できなかったのです。
猟奇的な事件を中心に物語が進むので、グロいのが苦手な人にはオススメできないかもしれません。
ただ、確実なのは、一気に読ませる力です。それは「さすがだなぁ〜」と感じました。
・不思議ていすと
私が読み終わった後、中学生の息子が読みたいというので、貸してあげる約束をしたが、中学生が読んでどうだろうか?
この不思議な世界を受け入れることが出来るだろうか?
正直、想像していた内容とは大分ギャップがあったので、息子にはまだ読ませたくないと思う。
しかしながら、どこの本屋さんでも、売れ筋の棚に並んでいるので、売れていることは間違いないのだろう。
前半のファンタジックな雰囲気とは一変して後半は二転三転するどんでん返しがおもしろいと言えばおもしろい。
ただ、ところどころ、果たして文章がうまいのか、そうでないのか、時として?の構成はまだ若さゆえか。
読み終わった後、後味の悪さがあるので、気持ちが落ち込んでいる時に読むのは避けた方が良いでしょう。
いずれにしても忘れられない作品になりそうだ。
・あっという間に読んじゃいました
評価低いんですね。
読んで後味の悪い本って確かにありますけど、全然そんなことなかったですよ。
重たいとか暗いとか、まあ確かに根底にはそういう問題が絡んでいるし、
理解しがたいほど狂気な部分もありますけど、
ファンタジックでもあり、漫画みたいに軽快で、明るさや優しさもあって、私は面白かったです。
ミステリーはあまり読まない方ですが、最初から最後まで騙されっ放しで、
こんな書き方ができるなんて凄いなあと感心しました。
技法がこっている分、重要だと思っていた問題がそうでもなかったりして
そのまま放置されている部分もあり、あれはあのままでいいのか?と思うところも
ありますけど、
最後は、良くも悪くも、救われていると思うし。
道尾さんの作品を読むのはこれが初めてなので、ほかの本も
読んでみたいと感じる作品でした。