Amazonカスタマーのレビュー
・かっこいい描写はゼロ
タイトルとは正反対にこの漫画に登場する人物にはセコくてしみったれた者が多い。しかしクセのある画風で大真面目に情けないセリフを発する場面には笑わずにいられないユーモアがある。孤独のグルメと比べるとアレだが十分面白い。
・買いです。
思えば、振り返ること20数年前、本書の初版を手に取ってしまったばかりに、一見どこか今まで読んでいた漫画とは趣きを異にする「ガロ」の存在を知り、物心ついてから何の疑問を抱くことなく愛読していた「チャンピオン」や「ジャンプ」に飽き足らなくなってしまいました。そして、綺羅星のごとき作家陣を知るに至り、いつの間にか物事を斜に見るようになり、それから月日を重ねること幾星霜、いまでは取り返しのつかない・・・となにもかもを本書のせいにするつもりはありませんが、そんなインパクト(爪あと?)を一人の中学生に残した本書は今でもたまに手に取ると、思わずそんな感慨にとらわれる一冊です。
・実はシュールな漫画
まず視点の発想に苦笑しました。この漫画は、いい大人が日常のささいなことを懸命に取り組んでいるお話を中心に構成されています。一見すると「熱い漫画」ですが、実は人の心理を冷静に捉える「シュールな漫画」だと感じました。
・発表から20年以上経ってもオモシロイものはオモシロイ
チマチマとした重箱の隅をつつくような情けないオカシサを描かせたら、日本一?のコンビ泉昌之の初期作品集。80年代初期に発表された作品が中心である。
トレンチコートの男が夜行列車で駅弁を如何にして上手に食べようとひとり悩む姿を描いたデビュー作『夜行』。「みんなテメーがどれだけ(スキヤキの)肉喰うかばかり考えやがって」と主人公(=学生時代のトレンチコートの男)が心の中で絶叫する『最後の晩餐』etc。習作的な作品、読者の年代によっては笑えない作品も確かにあるが、トレンチコートの男が主人公の作品は時代を超えたおもしろさがある。
不器用で几帳面な線で描かれる絵も好き嫌いが分かれるかもしれないが、マンガ好き(特に大人)であれば避けて通ってはならない作品ではなかろうか。
・孤独のグルメにはまった人におすすめ
この本には孤独のグルメの原点のような作品が何点か収録されてます。
個人的にはこっちのトレンチコートのハードボイルド風の
主人公の紳士のほうが好きです。