・よくぞ発掘してくれたという2作品。
上下巻に分かれ、それぞれが二つの話を並行して収録した異色の発行形態をとっていますが、中身は王道ながら細かく練り込まれたお話です。きゅんきゅんする心理描写が実に巧み。
分量が多い代わりにややあか抜けない絵柄という点も見受けられますが、全体で見れば百合趣味の方には是非読んで欲しい隠れた名作だと思います。
・絵の巧拙は作品のできにあまり関係ないらしいことがよくわかる
初●姉妹が、作者陣の知名度、絵の美しさからすると信じられないほどなんだかよくわからなくて面白くなかったのと対極にあるような作品(すんませんこの作品に対する悪口ではないです)。
内容についてレビューする力はないのですが、前半、TAKIさんの作品が、まあ主人公は二人だと思うのですが、この二人がなんていうかちゃんと別人の二人として動いている感じがしたのが不思議でした。主人公が二人の漫画だと普通なんですかね?私が読んだ範囲の漫画では、複数の主人公格がいても、こういう感じはしなくて作者の視点からでは全員の思惑がわかってしまうがためにお互いの考えと行動にどこかしら納得できて(?)悪い意味で安心できる感じで読めてしまうことばかりでしたので。
・安心して読める百合漫画
とても素晴らしい百合漫画でした。二人の作家さんによる二つの異なるストーリーです。
・完全に百合です。切ない系です。
・上巻では 北尾タキさん1−3 と みとうかなさん1−3 が収録されています。それぞれ下巻の4−7に続いているので、合わせて買ってしまうのがお勧め。
・240頁あるので、『百合姫コミックス』を普段買っているような方なら特に気にする必要のない価格だと思います。読み応えばっちりです。
・基本女子しか登場しません。男も出てきますが無視できるレベルです。
・下巻ではキスシーンの描写あり。
うまく纏まっていて凄くよかったです。
個人的にはかなり当たりでした。百合好きなら買って損なし!
・心の傷を乗り越えた先には
いわゆる「女の子同士の恋愛」がテーマのマンガです。
北尾タキさんとみとうかなさん、二人の作品が上下巻で収録されています。
お二人は共同で描いている訳では無く、作品は別々です。
北尾さんは女子バスケット部の少女が、みとうさんは図書委員の少女が主人公。
かといって同じ学校が舞台というわけでもありませんし、絵柄も作風も違います。
でも共通点があります。
どちらの物語も、主人公は過去に女の子同士で付き合っていたが別れてしまった。
「同性で好き合うのは気持ち悪い、普通ではない」という理由で。
それが主人公の深い心の傷になっている。
でもまた女の子を好きになってしまった。
しかし過去のトラウマを乗り越える事はなかなか出来なくて苦しむ。
「自分は『普通』でなくてはいけないのに」と。
上巻はこんな感じでしょうか。下巻ではトラウマを乗り越えたものの、更に先に進むのにまた悩んだり苦労したりといった展開に。
「理解ある友人」と仲たがいをして和解するというエピソードも両方の作品に共通です。
けっこう深刻な悩みの描写もされていますが、最終的にはハッピーエンドになるのでご安心を。
いわゆる百合作品としてだけでなく、どうやって心の傷を乗り越える勇気を出すか、友人や周囲の人の心をどう気遣うのか。そういった点で読んでいて元気を貰えます。
どちらの物語も、これで終わってしまっているのが勿体無いです。
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