・巧い。
基本的にはゆるーい日常系のマンガですが、細やかな人物描写が上手い。というか、話の魅せ方が上手いんです。単行本の中で時系列を変えたり、ちょっとした伏線を張ったりして、それがまた巧い具合に効いてくる。
なんとなく読んでいても面白いマンガですが、細かい部分に目を配らせることで、第二の、ちょっとしたミステリーとしての部分が浮き上がってくる。そういった面を解読していくのもまた、このマンガの一つの楽しみでもあります。
なんというか、まさに、日常系ミステリーといった感じですよ。ホント、オススメです。コレ。
・日常系ライトミステリーって感じですね
ほぼ全編それなりにミステリーです。
ただし人は死にませんし、なぞが解決されてもどうってことはないんですが、
開始数ページで伏線を張り、一話が終わった頃にはすべてスッキリ解決されているという
ミステリとしてもかなりよくできたオムニバス漫画になっています。
特にこの巻の話は必見です。この漫画史上、もっともよくできている巻だと思います。
絵柄はあいかわらず特徴的ながらも、かわいく、そして時には緻密に描かれています
キャラクターの持ち味をこれ以上ないほど魅力的に描いた勢いのある漫画だと思います。
次の巻も、連載されているヤングキングアワーズの発刊も楽しみです
・ある読者の証言
めいど馬鹿馬鹿しい小話を一冊。
世の中不況だ不景気だと、どこもかしこも金の廻らない御時世ではございますが、この商店街を見たら分かる通り「それでも町は廻っている」んだから、まだまだ捨てたもんじゃない。季節もまた、廻り廻って第5巻でございます。
まあ今巻もバラエティに富んだ内容で、バカな日常の1ページから本格ミステリもどきまで揃いも揃った珠玉の8篇。前巻からジーンと来る場面も増え、かといって笑いが減るわけじゃなく、ヌルい雰囲気を存分に味わえる。
卒業、友情、お泊り、思い出、将来への不安(教師側の)等など、学生の周りにある題材が目立つのに、恋愛の二文字は何処へ?担当はエビちゃん?真田の出番は何処へ?そして、そんな青春と同一線上でファンタジーが違和感なく繰り広げられてしまうんだからおもしろい。
ショートムービーのような「夢現小説」では出口のないパラレルワールドを描き、最後の「学校迷宮案内」は作者の丁寧な構成力を感じさせる。順序立てられた道筋と散りばめられたヒントから、謎解きの楽しさが伝わってくる。がんばれば探偵になれるよ、タケル。
あと、胃治りGOTOとか、ナスチップスとか、越前ガニとかKAO伝とかEUROPA RICEとか、いちごの(いちごの)いちごのオムライスとか、細かいところも忘れちゃいけない。
読み終えると早くも次巻が読みたくなる。それはある謎を残したまま、今巻が幕を閉じてしまうからに他ならない。誰もが必ず気になってしまうであろう「それ町」史上最大の謎、そう…ニンジャの由来を。
えー、お後がよろしいようで。
・ますます面白い
発売を楽しみにしてました。
そしてこれが・・・・期待にたがわぬ面白さ!
映画でも小説でも漫画でも期待しすぎるとその期待感に押しつぶされて消化不良
だったりするもの、それを差し引くとこの作品の凄さが分かります。
とはいえ、なにか劇中に特別なイベントや事件があるわけではありません。
先輩が家に泊まりに来たり弟が壁新聞作ったりといったどこにでもある風景。
なのにキャラクターたちの絡みを見てるだけで「ふふふ」と微笑ましくも
笑ってしまう不思議さ。
切れ味鋭いギャグというよりはバターナイフかなんかでもっさりとなんか
塗られてる感触が心地よい、一級品のコメディだ。
・不思議な日常系
私が「それ町」に感じる魅力は、主人公・歩鳥とそれをとりまく町の人々の交流の描き方です。
タイトルに「町」の文字があるように、まさしく色々な人間がそれぞれの日常を暮らしている町の描写がたまらなく好き。
会話やネタの一つ一つが、日常の何気ないものを丁寧に拾っているようで、いつも感心します。
そしてそういう日常の町の様子を描く反面、SF的要素やミステリ的要素が出てくる先の読めなさも 「それ町」の魅力の一つです。
日常を土台にして、登場人物を生き生きと動かしながら、ちょっと不思議な要素もある。
そんな著者の芸を最大に発揮した話は、文句なしに面白い!
学級新聞の回などは最高でした。
ただ、ちょっといつもと比べてオチが唐突すぎるというか、ないというか……。
オチを求めすぎるのも無粋かもしれませんが、綺麗にまとめたらもっと良かったのにと思ったので星は四つです。