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商品情報

共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人


共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人 著者: リチャード・E. シトーウィック
レーベル: 草思社
スタジオ: 草思社
発売元: 草思社
クリエイター: Richard E. Cytowic (原著) , 山下 篤子 (翻訳)
発売元: 草思社

定価:¥ 1,995
価格:¥ 1,995

発売日:2002/04
発送可能時期:在庫あり。

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   感覚というのは主観的なもので、同じものを見たり聴いたり味わったりするときに、誰もが同じように感じている、ということを確かめるのは難しい。たとえば、ミントの味といっても、自分が感じるミント味と、ほかの誰かが認識しているミント味とは違うかもしれない。その最たる例が、五感が入り混じった「共感覚者」と呼ばれる人たちである。ミントを味わうと、「指先にすべすべした円柱を感じる」などといった人のことを言う。出現のパターンはさまざまで、音に色を感じる人、味で触覚が喚起される人などがいる。

   本書は神経科医の著者が、共感覚者との偶然の出会いから研究を開始し、共感覚をきっかけに、脳のしくみや感覚認知、理性と情動の関係、ひいては医療のありかたにまで切り込んでいくさまを、ミステリー仕立てに描いた1冊である。

   共感覚者は、外見的にはまったく普通で、神経医学的な検査を行っても異常は見つからない。しかも、共感覚は本人以外には確認のしようがない感覚であるため、他人から変だと思われるのを嫌がって、自らそのことを告白する人は少ない。医学的な関心を持たれることもほとんどなく、その研究と実験はゼロからのスタートだった。

   著者は随所で、医療のあり方に対し、鋭い批判を繰り返している。現代医療の現場においては、患者側にも「機械にまちがいを立証されるのではないかという不安、何が正しいか何が現実かを自分自身より機械のほうが知っているという暗黙の思い込み」が浸透しているという。機械による検査に引っかからなければ、すべて患者の気のせいだと切り捨てるのではなく、主観的な体験も重視すべきだという主張には説得力がある。

 「共感覚は、実際は私たちがだれでももっている正常な脳機能なのだが、その働きが意識にのぼる人が一握りしかいない」というのが著者の仮説である。日々人の脳の中で起こっている情報処理の過程を通し、人間の心の正体について思いを巡らせることのできる1冊である。(朝倉真弓)



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Socialtunesユーザのレビュー


trashさん
食べるという行為で感じるのは味覚。
これは一般の感覚ですが、これが味覚と同時に
触覚も感じるという共感覚者。

共感覚の歴史や、共感覚に関する分析を素人でも
分かりやすくかかれてる。
翻訳した人が非常に優秀なんだろうな~と思いました。
ただし、横文字(メタファーなど)や難しい言葉も少ないながら
あるので、その言葉が出てきたタイミングで調べることを
お勧めします。調べないで、何となくで読み進めると
内容が楽しめないと思います。

madpieroさん
共感覚の謎に、10年以上にわたって取り組んだ著者の集大成といえる本です。
歴史から、共感覚者と通常の感覚者の比較実験、共感覚を探求するにいたった動機まで、脳科学に興味をもつ人なら非常に楽しめる構成になっています。
’ある医学ミステリー’と著者がお題目をつけるだけのことはあります。

また、共感覚を探求する過程で、「脳の働きは理性より情動の論理の役割が大きい」と結論つけるにいたったようです。
情動の重要性を様々な角度から検討する第2部のエッセイでは、科学、芸術、霊性にまで話が及びます。
意識とは、理性と情動のバランスとは、という興味が喚起されるエッセイでした。
 
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