Amazonカスタマーのレビュー
・たぶん有名作家の,別名を使った作品
すごく不思議で,ほんわかムードが感じられる物語です。しかし,作者の方はもうすでに他のジャンルで活躍なさっているのではないでしょうか。瞳の描き方,描線が太くなったかと思うと次第に消えていく表現。かわいらしく女の子を描いても手の大きさや肩の描き方は,そのスジ(と言う言葉で何のジャンルか分かりますよね)。そして何よりも○ろくこ○○というペンネームの重なり!その人の名はそのジャンルでは,右に出る者はほとんどいません。したがって,ストーリー構成はしっかりしています。
でも,心配は無用。ジャンルははっきり区別してあります。ムリヤリあっちの方を「読め,読め」と読まされて知ったのですが,あっちの方でも,絵はすごいですけれど,物語は健全なのです。こっちでは,まるで別人の筋書き仕立てです。普通の(?)女の子が読んでも安心です。たぶん多くの人は同一人物とは気がつかないでしょう。
さすが「一芸に秀でる者は,他芸に通じる」です。ろくこ様のワザをとくとご覧あれ!
・ないけどある台詞
何かの事情(もちろん、これを言っちゃうとネタバレ)を抱えた人間の少女とキツネの女の子との交流を描いた作品。
台詞がほぼないマンガです。ただ、台詞がないといっても、初めから台詞のない情景を描写したものではありません。台詞がないにもかかわらず、登場人物間のコミュニケーションや心理描写がこの作品のテーマになっています。そこがちょっと変わったところです。だから、コミュニケーションとかの具体的内容をいろいろ想像しながら読み解いていくのも、リトル・リトルの一つの楽しみ方になると思います。実際、私も、読み返すたびに発見があります。
背景を含めて絵は、総じてたいへん緻密です。で、本のサイズがA5なのはありがたいです。
こんな作品なのですが、むしろマンガにはあまり興味ないという方が読まれると、おもしろいと思われるかもしれません。私は、はまりました。
なお、全8話ですが、うち6話はコミックエールに掲載されたもの。最後の2話は新たな書き下ろしで、ストーリーも一応完結しています。
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