・主張は正しいのでしょうが
音読や暗写が効果的、というのはその通りなのだろう。それを実践してきちんと結果を出していることも立派。しかし文章が散漫で密度が薄く、読んでいて楽しくはない。「英語教育」などの雑誌に載っているような数ページの論文にまとめればよかったのではないだろうか。
・現場の教師として、タイトルを見てすぐ読みたくなる本です!
タイトルはもちろんですが、サブタイトルにぐっときました。「音読・暗写・多読」というのは、英語授業ではよく聞きなれた言葉ですが、まさに現役の高校の先生が授業実践に基づいて書かれている点が、私にはひじょうに新鮮で、しかもインパクトが強烈でした。 というのは、音読と暗唱や暗写を取り入れた授業を私も日々試行(思考)錯誤しているからなのです。前任校でも、1年次より既習のテキストのなかから、生徒に覚えさせるべき英文を選び、暗唱や暗写の指導を3年間通してやった経験があります。きちんと検証はしませんでしたが、生徒の英語力の伸びは模試にはっきりと出てきたことを覚えています。現任校でも新出語彙の習熟を目的に音読を継続的に指導しています。それから、この本は多読についてもさまざまな 示唆を具体的な読み物を紹介しながら与えてくれています。参考になること間違いありません。また、立命館大学教授の山岡憲史先生が推薦されていることもうれしい点です。私も前任校でセルハイで山岡先生にご指導をいただいたものですから。内容がストレートで、読みやすく、まさに実践的なところがすばらしいところだと思います。英語教師必読の1冊間違いなし!!
・地道な努力と実践が真の実力をつけることを教えてくれる。
「学力の高い学校だからできた実践ではないのか?」という意見もあるが、それならば、和訳先渡し授業はどうなのか?学力の高い学校だからできる実践なのだろうか?決してそうではないだろう。この本からはスーパーイングリッシュハイスクール(セルハイ)の指定を受け、成果を上げるために著者が血と汗と涙を流した跡を垣間見ることのできるものであると思える。
多読については、予算もかかり、評価はいったいどうするのか、本当に実力がつくのかといった意見も沢山出ているのだが、音読、暗写は昔から実践されている学習法であり、教授法である。手軽な実践法であり、地味であるが、確実に実力をつける学習法で、シュリーマンをはじめ國弘正雄氏等の語学の達人も実践している。ただ、地味であることと、単調であることで、学習者も指導者も飽きてしまいがちである。この本はいかに飽きないように、そして英文を頭にインプットするか著者のアイディアがたくさん詰まっている。
参考文献の提示法は学術論文のスタイルを採ってはいないが、授業をデザインするために使った実践や書籍は紹介されている。Gtecテストの伸びの比較だけでなく、授業を実践する際に参考にした文献や実践についても触れて、著者の意見や考えも述べてほしいと思った。
さらに付け加えるなら、実際に生徒にこの授業についてのアンケートを実施して、統計的に分析したものや自由記述の言葉を単に公表するだけでなく、著者なりの考察も入れれば、より実践に信憑性が増しているのではないかと思われる。
私もこの実践に刺激されて、大阪工業大学の神谷先生がネットで公開しているPhrase Reading Worksheet 作成ツールやCloze Test 作成ツールというフリーソフトを用いて実践させて頂いている。よく考えると無駄なことをしている部分(和訳の確認)があるが、音読指導のしやすさは上がった。今後はもっとこの本にある実践を研究し、授業に活用したいと思っている。もちろん、これだけが全てではない。教えている生徒の実態、学力にあったやり方で実践していきたいと思っている。
・そうなんですが
生徒たちの事実があるということで、非常に説得力があります。
音読の重要性をいっそう知ることができました。
ただ、著者の勤務されている高校は、かなり学力の高い生徒たちが
集まっています。
おそらく、大半の生徒たちは、多くの単語を読むことが出来るだろうし
辞書を引くこともできます。
もし教育困難校と呼ばれる学校の生徒たちに英語力をつけさせるには
まず音読をできる状態まで持っていくことが不可欠になります。
そこをどうするか。とにかく万策尽きるまで、でしょうか。
・大事だよなぁ
音読・暗写・多読この効果が、実際に受けているという
Gtecテストの伸びを見ると納得しました。
最後に、独学者への勉強方法も初級・中級・上級別に載っていたので、
今日から、もう一度気合を入れて勉強しよう!という気分になりました!