・本の半分がカラー原稿
西安(にしいおり)さんのものすごい力の入った単行本。
もともと買う予定だったので、本屋で何も考えずレジに持っていったら、1200円もするのでびっくりしたが、読んで見てその理由がわかった。
なんと、全ページの3分の1がカラーページという「豪華」な作りになっているエロ本なのである。
そして、何よりこのカラーページがよく映えていて、うまいなーと感心してしまうぐらいだ。
一種のイラスト集として買ったような感じでもある。
内容は、カラーページは「ざくろ」という人妻もので統一されていて、残りは短編集になっている。
根底にあるテーマは、どこか古風な熟女!ではあるが若いキャラもたくさん出てきて非常にバラエティーに富んでいる。
彼の描くキャラクターは非常にエロ!というより「淫靡(いんび)」という言葉が似合う。官能小説を漫画化したらこんな分になるという感じの、話とシチューエーションでどんどんと攻めてくる。
かといって、画力がないわけではなく、絵はトップレベルの秀逸さだ。(褒めすぎか?)(^_^;
値段は高いが、その価値は十分あるエロマンガである事は保証できよう!
・成年コミックの新たな方向性をまたひとつ示してくれた名作。
★4の中。
著者の7冊目。
教鞭を振るう青年に住まいを宛がったのは雇い主でもある地主で、離れで暮らすその屋敷には未亡人である女主人と住み込みのうら若きお手伝いさんが住まっていた。
明子という名の女主人に彼は恋慕する。
そんなある日、彼は集会場にて複数の男たちと交ぐ合っている明子の姿を目撃してしまう…。
フルカラー84頁で描かれた『ざくろ』は、運命に弄ばれ、その運命を自らの手でねじ伏せようとした悲運の王女の怨念と、数奇な運命の犠牲になったひとりの娘の凄絶なる生き様を、偶然関わってしまった青年の視点から鏤め、淫靡たる官能絵巻風の独自スタイルでくるんだ、静かなる名作。
ほか9編の短編およびショートの作品群を収録。
お馴染みの後描き漫画3頁。
はたして、4冊目『少女画報』から導入頻度が増してきたイラストノベル形式のスタイルは5冊目『玩具姫』でいったんピークを迎え、徐々に台詞だけは復活させるも、動的リアリズムを著しく排除したその作風は、二次元平面上に疑似三次元世界を喚起せしめるところまで到達した現在の成コミトップレベルの作家様方の造り出す迫力と比べれば、圧倒的に差があることは否定しようがない。
こと官能に於いて甚だしいハンデを負っているのは、覆せない事実だけど、『類い希なる跳躍を拒否して表現力だけで牧神の午後を舞ったニジンスキー』の執念にも似た、著者の妄執が作品全体をミゴトなまでに支配し染め抜き、ワニの消しを以てしてもなお凄絶に淫靡な官能を撒き散らしている。
ワニの企業努力には常に不満をもつ私だけど、この物語をフルカラーで完結せしめた理念に今回ばかりは賞賛を贈りたい。
無論、動きの無いエロが苦手なら買い控えが吉だし、実用最優先なら回避推奨。
想いと物語と美麗なる作画が醸し出す、これはひとつの芸術世界。
エロ本という名では括れない、芸術。
・初めて買ったのですが
カラーページの作り方、見せ方は秀逸です。某人妻作品作家とはエライ違いです。これでこの値段なら全然納得、最近買った本のなかでも内容も充実したなかなかの一冊でした。この作者の本は今回が初めてですが、他の作品も読んでみたいと思わせる内容です。このクオリティは是非ご自身でお確かめ下さい。
・カラーページの出来は秀逸
幼女から熟女まで幅広くなにを書いても実にイヤらしい女性を書ける稀有な作者ですが、今回
はタイトル通り人妻中心です。(少女との絡みもありますが)
実にねっちりとしたエロが展開される相変わらずの作風で、ファンの人は裏切られる事はないでしょう。
お値段高めですがその分カラーページが多く、このカラーの出来も素晴しい!
個人的な好みを言えば人妻をテーマにするなら母乳ネタや妊婦ネタも欲しかったところ。
ただ、やや(かなり?)無粋なのが消しの仕方で、真っ黒なスミ塗りだったりします。
仕方の無いこととはいえ、せめて薄トーン消しとかにして欲しかった・・・。
作品としての出来は☆5つですが、消しが不満なのでこの評価です。
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