・スルメのようなアルバム
買ってからだいぶ長い間置き去りにされていた。というのもyoung foreverくらいしか聞ける曲がないと思ったからだ。他に派手な曲はなく、全体に地味な曲ばかりで避けてしまっていた。でも最近になって聞いてみようと思って聞いているうちに、だんだん個々の曲のこの部分がなんかかっこいいとか、好きだとか思い初めて特徴を感じなかった曲の色が分かるようになってきてからだんだんこのアルバムにはまっていった。全体的によくまとまっていて、音もいいし、独特の雰囲気をもってると思う。例えばこのアルバムの1曲を他のアルバムへ入れてみようとすると違和感が出る。それだけこのアルバムの曲たちはみなTHE BARN の曲になっているのだ。今のところこのTHE BARNとTHE SUNが佐野元春氏のアルバムの中ではお気に入りです。
・初めてのアルバム、時代を越えるアルバム
打ち込み系の音楽がまだ幅を利かせていた時代、このアルバムが奏でるアコースティックな味わいが、
なんと新鮮に聴こえたか!
僕にとって初めての元春のアルバム。既存のファンからは不評だったが、初期3部作を
リアルタイムに聴いていない僕にとって、なんの抵抗もなく受け入れることができた。
ほとんどが一発録りというのも、普段ジャズを聴いていた自分にとって通じるものを感じたと思う。
他の作品だったら元春のファンになっていなかったかも?←このコメントは昔からのファンには
共感できないと思いますw
今年にはリマスタリングされたものが出るらしいので、もちろん購入したい。
流行を追っていないからこそ、このアルバムは何十年後も時代を越えて楽しめるアルバムだ。
音にうるさい方(ステレオマニアってわけではなく)にも十分に自信を持ってオススメできます!
・Napoleonfish from AKS
貪欲に突っ走っていくだけのメディア、切ない、ただ切ない。当時も今の変わらない状況。金に群がり、金にしがみ付き、金に狂わされる多くの人達。純粋さを保つのはやはり難しい。20年前の自分をもう一度思い出してみようと思う。今になってこのアルバムがやけにすばらしく感じる。70年代に活躍したミュージシャン達の演奏もすばらしい、本当に心に響く。それ以上にやはり、佐野元春はすばらしい。彼がもし日本の音楽シーンに登場していなければ、僕達は何を信じればいいのだろう。いや何も信じれるものはなかっただろうし、今も彼以上のものはない。
・ジョン・サイモン+佐野元春+ウッドストックの“納屋”これ、非常に聴き応えアリ
ホーボーキングバンドとしての力量を輝かしく掲げた今作は、佐野がハートランド時代の曲は演らないかもしれないとこぼした当時の、このバンドでロックする気合が結果に結びつき、楽器それぞれの調和も奥行き深く、非常に充実した音になっていた(6「風の手のひらの上」は名曲)。
このバンドは凄い。またそれを引き出すサイモン氏のタクトも。6人というビッグバンドとしてのガチャガチャ感がひとつにまとまったときの大きなグルーヴ、そして細かなディティールに潜むミュージシャンそれぞれの泣きの見せ所など、一回聴いたら二回三回とひきこまれてしまう奥深さが在る。この一流の最強メンバーだからこそ成し得る、ロックの原点回帰(ディランやニール・ヤングを経由した先)の美しさをみた。9「誰も気にしちゃいない」の歌、音の鳴り方等、ウッドストックのその館に染み込んでいる熱が、佐野の魂に触れ、ホーボーキングの音に揺れ、寄り集まってきたような神聖さを覚える。
また、テクニックだけでなく、バンドが音を出すときの喜びが全体を大きく貫き、それを大人のインテリジェンスさ(4「マナサス」は絶品)が包み込むので、バンドのハートがしっかり伝わる一枚だ。更に音は“納屋”というロックバンドが初めて音を鳴らす場所のようなピュアな環境が敷かれている。だからだろうか、音の中に木の温もり、つまりは音の跳ね返りが柔らかで、空気や身体にすっと溶け込んでゆくナチュラルさも感じえた。
他の作品や他のロックアーティストにないウッドストックで演った者だけの不思議な空気・マジックが今作の魅力。趣旨も技術も環境も全てがこだわりぬかれた先の、アーティスティックな一枚にしか鳴らない音が在る。
・個人的には・・・
今の時点では個人的には「ナポレオン~」かこのアルバムが元春の中で好きですね。全部の曲が全部好きか?って言うとそうじゃありませんが、アナログでいうところのA面(アルマジロ~風の手のひらの上)は特に好きですね。ヤング・フォーエバーはギターサウンドのストレートなロックナンバー。風の手のひらの上でのオルガンとピアノが交互に流れる立体感。そして、ロックンロールハートでのハーモニカ。聴きどころはたくさんあります。でも、誰もが言うありふれた娘っていったいどんなありふれた娘なんでしょうか??
1/1ページ