・カンチガイもハナハダしかったKANの印象
初めて、KANさんのCDを(新品で)買いましたー。
正直言うと、あまり好きでないアーティストでした。鼻にかかった語尾アンアン系ボーカルとこっぱずかしい歌詞、そして、あらゆることをギャグにしてしまおうとしているかのようなスタンスがどうもチャラい気がして、、、。
しかし、少し前に見たTV『Music Lovers』で最新シングル『よければ一緒に』を一聴し、クギ付けに。同じ16小節メロディーの繰り返しなのに、そこに乗せられた歌詞がいちいち優しくてキモチイイ。そして、シングルを買うぐらいならアルバムをと思いココのページを見たら、レビューがオール5つ星。「ファンの組織票でないの?!」と少し疑いつつも信用し、思い切って購入。
こりゃすげぇー。ヤバいっ。ハンパねぇっす!
『REGIKO STAR〜レジ子スターの刺激〜』は、押韻しまくりでしかも音はもろパ○ュ○ム風テクノポップでニヤリ。『小学3年生』は、音はビッグバンドジャズなのに歌詞の目線は小学生というギャップが楽しい。観点が素晴らしい『青春の風』。KAN版『雨やどり』か?と思った『ordinary days』。フランス人になりたいと仏留学した成果?が遺憾なく発揮されたシャンソン『オー・ルヴォワール・パリ』。ASKAさんを迎え、チャゲアスならぬ“カンアス”に大真面目に(でも「僕は上手に君を〜」なんて歌詞もあってご愛嬌)取り組んだ『予定どおりに偶然に』。アルバムを通して、アイデアとサービスが満載。でやっぱり『よければ一緒に』が素晴らしい!この曲と『ピーナッツ』『バイバイバイ』の歌詞から、KANさんはナイーブなんだなってことがよくわかる。TVなどでおチャラけてみせるのも、ナイーブさの裏返しと、旺盛なサービス精神からなんだろうなぁ。
ってことで、ココのオール5つ星は、ファンの組織票ではないと確信したのでした。今のところ、2010年マイ・ベスト・アルバムに決定。『愛は勝つ』のイメージだけでいるのは、あまりにももったいないアーティストです。
・お得感満載
音楽がすごくいい!KANのこだわりがすごく感じられる作品です。
付属のDVDがまたKANの魅力満載で、すごく得した気分になりました。
このところ、(おそらくご自身の結婚後かな)どっ〜うしようもない悲恋とか気持ちの持って行きようのない感情の楽曲が見当たらなくないですか?
確かに悲しい歌が、(意外と)アルバムの半数を占めるKANですが、今回も近年のアルバム同様「めちゃめちゃ悲し〜っ」って感じの歌詞ではないのですが、それ以上にメロディーと楽器の編曲で充分それを表現できている感じです。(生意気なことを言ってすいません)
要するにいいです。!!特にKANのメロディーラインの好きなファンにはたまらない作品になっています。ぜひぜひ、一人でも多くの方に聴いてもらいたいです。そしてKANを多くの人と語りたいです。
・本当に真摯な歌づくり! 感動
世間でKANさんは『愛は勝つ』のイメージが強すぎて、「え?まだやってたの?」と話をするたび悔しい思いをしているファンの方は多いはずです。
でもファンのみなさんはもうご存知のとおり、“23周年”を迎えても、KANさんの純粋なまでにまっすぐで真摯な歌詞、「究極のメロディーメーカー」と称される心地よい流麗な曲はこのアルバムでも健在です。
いや、健在という言い方は適当じゃない。年々そのクオリティは高まり、ますますその才能に磨きがかかっていると思います。この素晴らしさ、ぜひみなさんにも触れて、感じて、楽しんでほしいです。
平井堅さんやスキマスイッチさんなど、様々なアーティストたちからリスペクトされているのは周知の事実。
しかしKANさんが、様々なアーティストの曲を聴き、ライブを楽しむたびに、「ああ、かっこいいなあ、おれもこんな作品がつくってみたいなあ」というコメントを、多方面でされているのをご存知の方は少ないのではないでしょうか?
KANさんはご自身の作品にそれを積極的に取り入れ、そして新たな感動を私たちに与えてくれています。お互いをリスペクトし合い、素晴らしい作品をつくりあげることを、純粋に楽しんでいる姿がうかがえます。
このアルバムを聴けば、そのことを存分に楽しめ、納得し、そして素晴らしい作品に昇華せしめたその才能に脱帽し、珠玉の名曲の数々に涙を流し、ヘビーローテーションのスパイラルにはまること間違いなしです!
「レジコスターの刺激」。パフュームテイストたっぷりのメロディーに、切なさとかわいさの入り混じった歌詞にまずは一発目から衝撃を受けることでしょう。
「小学3年生」に至っては一転して贅沢なジャズバンド! 心地よいスィングのなかに「小学生」という視点が入り絶妙な味わいの曲になっています。
その後、これぞKAN節炸裂!という曲が続き、なんとシャンソンもあるというバリエーションの豊かさを味わった後、名曲「よければ一緒に」で心もほっこりすることでしょう。
最後はASKAさんとの共作「予定通りに偶然に」。ASKAさんのファンでもあるKANさんが「初めて本気を出しました」という言葉にいつわりのない、最後を飾るにふさわしい壮大な曲となっています。
ぜひみなさんお聴きになってみてください!
・カンチガイなんかじゃないよこれは
レビュー書いた人が全員5つ星。
これがこのアルバムの持つ実力を物語っています。
「レジ子スター」や「予定どおりに偶然に」のような
華のある曲につい惹かれがちですが
「青春の風」の若き日の想い、
「ordinary days」の家族愛、
めっちゃいいです。まさに捨て曲なし!
付録のDVDも楽しい。
日本語読めない雰囲気の外国人コーラスの方に
「ぶしつけに」とか「満を持して」とかいう濃いめの日本語を
どうやって歌ってもらってるか?がわかりました。
・MUSIC LOVERSを見て鳥肌立ちました
20年近く前に『まゆみ』を聴いてショックを受け、さらにあの『愛は勝つ』を歌ってた人と知った
...当時の私にとってはかなり衝撃的なKANさんでしたが、その後ふっと表舞台から姿を消した(?)のと
私が興味をなくしたこととですっかり忘れていました。
それが、先日なにげなくみたTVで『まゆみ』を歌っているではありませんか!
昔より味のある曲になっていて、聴いてて少しだけ泣きそうになってしまいました。
今回、このアルバムをひととおり聴いてみて、1曲1曲がとても丁寧に作られているという印象を受けました。
似たような曲が並んでいるということもなく、テクノ風・シャンソン風・チャゲアス風(?)、
そしてポップスと多種多様です。
他の方のレビューで「曲にハズレがない」とありましたが、その通りだと思います。
実は同時に中古で『めずらしい人生』も買いました。
どちらも偶然『人生』という名のついたアルバムですが、この2枚を聴いた限り
KANさんはきっとすてきに年輪を重ねられたのだな、うらやましいな、とさえ思うほどです。