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僕は他にも島田虎之介の漫画を読んだことがあるが、どの作品も読み終えてからそのまま2回目の読みに突入させられてしまう。物語が巧妙に練り上げられていて、その情報量は1回読んだだけでは処理仕切れない。しかし、それらは作者の自己満足の為に詰め込まれたような鬱陶しいものではない。作品の中を生きる登場人物達の人生を、俯瞰的な視点と語りすぎない自然な台詞を通して描く描写は、街に設置された幾つもの定点カメラの視点で見ている様で(僕はこれをcomic2.0と呼ぶことにした!)、多少の読み取りの困難を感じさせはするが、それ以上に、登場人物達の日常、つまりは彼らの人生の深淵を圧倒的に読み手の眼前に登場させるのだ。味わったことのない読後感は著者が漫画界に於ける希有な才能であることを物語っている。
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