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甲子園の試合で、天才投手がただ一球だけ投げた「魔球」の謎を巡るミステリ。物語は序盤から謎が謎を呼び、サスペンスが加速度的に膨らんでゆく。この辺りの巧緻な構成は東野圭吾ならではのもの。
※この先にはネタバレがあります。
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だが解決の仕方がイマイチで、特に捕手が殺された理由が「偶然だった」というのは納得がいかない。そこには明確な殺意があって欲しかった。また、「投手は何故右腕を切り落とさせたのか?」の回答が明示されていなく、センチメンタルな動機が暗示されているが、この謎はロジカルに解決して欲しかった。折角謎の提示からサスペンス醸成が素晴らしい出来なのだから、最後の詰めの部分をしっかりしていれば凄い傑作になったと思うのに。まあ前半傑作。
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