Socialtunes
Socialtunes
プロフィール
prankette
蔵書管理。大半は未読。
「レビュー」欄にあるのは簡単なコメントです。
RSS Feed
メニュー
コンテンツ
ログイン
メールアドレス
パスワード
次回から自動ログイン
パスワードを忘れた方はこちら
「味読できる参考書」とでも言うべきものが、世の中にはある。例えば英語の佐々木高政や江川泰一郎、(受験参考書ではないが)数学の大村平といった人たちが書いた、「高校生にも理解できる内容でありながら、深い学問的な注釈もほどこされ、はからずも書き手のユーモアのセンスまでにじみ出てしまう」といった感じのものだ。

 これもそのような参考書のひとつ。英語の5文型を基に、それを24文型に細分化して説明しているが、これが使える! 一例を挙げれば、同じSVO型の動詞であっても、「動名詞を目的語に取る」パターンと「不定詞を目的語に取る」パターンとを、はっきり「別の文型」として(動詞をグルーピングして)考えていれば、会話や作文で戸惑うことも激減するだろう。

 単なる表面上のテクニックにはとどまらない、きわめて実用性の高い「パターン分類」であり、作文だけではなく会話や読解にも効果がある。

 著者の死により1973年以降、改訂版が出されていないのは残念だが、「英語を使うときはどのように考え、どう語句を配置すべきか」という根本的なところをしっかりと押さえたい方には、ぜひオススメしたい。
コメント
 いわゆる「フロリダ版」の『トリストラム・シャンディ』の原著。編集者のメルヴィン・ニュー、フロリダ大学教授はスターン研究ではかなり有名な方とのことで、巻末に付された"the Notes"(注釈)の詳しさ、内容の充実ぶりは実に素晴らしい。

 『トリストラム・シャンディ』を原文で読んでみたいという風変わりな方のために、岐阜大学のサイトで原文(図版も含む)が既に公開されているが、巻末の"the Notes"は一見の価値あり。
コメント
 自叙伝という体裁をとりながら、なかなか話が先に進まないヘンテコな小説。「モダン以前のポストモダン小説」「希代の実験小説」なんて後世の評価はおいといて、著者のスターンはただ単にウケ狙いでジョークをぶち込みたかっただけなんだろうなー、と思えてならない。

 ともあれ、破格の小説であることは間違いなく、個人的にはためらわずに「名著」と呼べる。
 ブログで翻訳もやってます。御用とお急ぎでない方はぜひご笑覧ください。
コメント