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プロフィール
May 05 23:57 書籍
“文学少女” といえば、涼宮ハルヒシリーズの寡黙な文学少女、長門有希がその無言の魅力を持って他人に本を読ませる力を発揮している所であるが、この本の “文学少女” 天野遠子もまた他人に本を読ませる魅力を持った人物(?)であった。 その魅力は、第一章の冒頭 「ギャリコの物語は冬の香りがするわ」 から、六章の “主張” までいかんなく発揮されているのであるが、実はこの作品自体がそれ以上に、ある作家の本を読ませる力を秘めている。

それは太宰治。 自分は不勉強にも 「走れメロス」 「富嶽百景」 を教科書で読んだ程度なので、天野遠子がとある作品名を指摘するまで ―いや指摘があった後でも― ピンとこない所があって、悔しい思いをしたのである。

そう、この 「“文学少女”と死にたがりの道化」 には、ベースとなる太宰作品がある。 が、それが何であるのかはここには書かずにおこう。

さて、次はどの作家を読んでみたい気持ちにさせてくれるだろう。 太宰を読んでゆっくり待つとしよう。
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